サンボマスター
夏休みが近づいてきた。
8月の予定が埋まってきて、車で出かける予定が多々ある。そこで必須なのがイケた音楽。プレイリストを作ろう、と決意して俺のお気にアプリであるspotifyを起動戦士ガンダム。
ここで重要なのが、自分だけが盛り上がる曲はダメ、ということ。そんなのは勝手に「好きな曲」とかいうつまらん題名のプレリストを作ればいいのだから。みんなで盛り上がろう。だから題名は「ヤーマン夏、旅行の時に聞きませう」。あえて古典っぽい表現を使うことで気取りすぎず、やむごとなきレジャーを堪能できる仕様である。
洋楽は賛否両論あるので基本は邦楽。そしてJ−POP。「平成ヒップホップヒストリー」だの「TOKYO SUPER HITS」だの色々吟味していたらサンボマスターに出会った。
ヒットランキング1位から順に聴いていったところ、全曲がすごくいい。青春の甘酸っぱい感じに素直になれず、「俺はこうだ!」と自我を貫こうとするけど、それが正解かわからない、でもそうしとこう!的なガッツの効いた歌声。男らしいけどボーカルに合わせてビートを打つドラムと抑揚のあるベース。
3曲聴いたあたりから薄々と、言っちゃいけないような言葉が浮かんできた。
「メロディー全部一緒じゃね?」
これは本当にタブーだと思う。いやもちろん一緒なわけはないのだが、似てる。
音楽界には野田洋次郎のようにバラードもいければポップもいけるような歌手が多い。そのような歌手はメロディー含めて支持を集めているわけだ。言わずもがな彼のカリスマ性が人気の要因である。
サンボマスターはメロディーが似てても歌詞はもちろん違う。何が言いたいかというと、歌詞と勢いを見てください、ということです。
「大丈夫?」と体調を崩した子にLINEするのが男子は好きです。
でもこれは本当に心配しているかどうかわかりません。ましてチャットという活字のみのコミュニケーションで感情は伝わりにくい。言葉のひとつひとつが軽くなってきて電話が無料になり頻度がエグいこの世の中で本当に自分を想ってくれたり、味方になってくれる人を見定める力が必要です。
「大丈夫?」という言葉の中にいろんな感情が隠れていて、「君のことが心配だよ」とか「あわよくば、僕にコロッと来ちゃいなよ」とか「そんなの大したことないよ」みたいなピンからキリの世界なのです。
それを少しでも読み解けるように生きていってください。ということを伝えるためにサンボマスターはあえて似たメロディーで曲を書いているのだと思います。
違うか!