moto1201のブログ

日常で思うことを掘り下げます。

ロマンチックって?

「私ちょっとトイレ行ってくるね」

俺は考える。ちょっとだけ考える。

今、俺を誘ってたんじゃないか?「あなたもトイレに来て私とええこっちゃしましょうよぉ」って意味なんじゃないか?

 

はぁ、また変なことを考えてる俺がいた。夜10時、池袋の居酒屋に。

この世にはロマンチックな音楽もあれば、素敵なプレゼントもあって、綺麗な夜景もある。俺は電車に乗りながら、イヤホンからは福山雅治の「桜坂」を流しながら、ゴミみたいなことを考えふけっている。

もっと直接的でいいのに、言葉にしようとするとどうもロマンを孕んでしまって臭くなる。いつから人類はこんなにロマンチストになったのか。

哀れな男は言う、「あーまたあいつ彼女できたのかよぉ。ずりいなー。」

すぐに恋人ができちゃう人はどうかしちゃってると思う(例外あり)。

人は別れる前提で他人とくっつかないし、未来を読めないもんだから、人と付き合うのは勇気を要する。自分が壊れちゃう可能性なんて無限大だし、ひょんなことで弱る人間が他人に依存したら、そんな恐ろしいことはない。

他人の中身を隅々まで検査できる人間はこの世にもいないし、AIでも無理なはず。でも変な奴と付き合ってる奴に対して人々は言う「見る目ないよ」って。まあその通りだけど、仕方ないことだ。わかんないんだから。

だから俺らには口があって、手があって、物がある。その全てを駆使してアピールしなきゃいけない。

風呂やトイレとか布団の中で、愛の言葉を考えて、好きな人の好きな食べ物、飲み物、場所を覚えて....

 

これってもうロマンチックじゃないか?

ロマンチックは演出じゃない。心の中にあるのさ。

頭の中にあるうちは全部が傑作だ、とだれかが言うように形にした途端チープなものと化す。妄想や野望は口にしないほうがいい。

脳内がロマンチックなんだよ人類は。