たばこ
タバコを吸いながら話題に困ると決まって私はこう言う。
「タバコ考えた奴ってバカじゃね?」
そうだね、で終わるつまらんジャブトークに終わるのだが。
原宿駅近くにある純喫茶でタマキとアイスコーヒーをすすっていた。
無駄なものがここまで発展してきた現代社会。本当にそれって無駄なの?という疑問が浮かんだ。
南アメリカだかアフリカの方にいる少数民族もタバコらしきものを吸っているらしい。
タバコは社会の発展による産物ではなく、人間にとって必需なのやもしれん、と二人話す夜9時あたり。
なんでそんなことするの?と言いたくなるほどに丁寧な接客、どこまで優しいの?という他人の彼氏、ハイセンスすぎてついて行けないファッション。
この世は無駄なもので溢れているが、それらが一瞬で消えようものなら私たちは路頭に迷う。’’無駄’’というのは見栄とか意地の具現化であって、それが他人の目に美しく映った時、無駄でなくなる。ピタゴラスイッチなんて’’この世の無駄なものベスト3’’に入っているが、あれは人々に多くの感動を与えている。だから皆、無駄だと思っていない。
簡単に言えば、今のところ大して無駄なものは存在していない。ハワイアンレストランで頼んだアイスコーヒーに付いてくる3本の極細ストロー以外は。